年末に書棚整理をしていて
「魯山人味道」を見つけた。
「美味しんぼ」というマンガが流行ったころ
買った本である。
その冒頭に「数の子」のことが記されていた。
おせちには「数の子」がつきものだが、
魯山人、曰く
数の子は乾物を戻して、適当に手でほぐし、
上等の鰹節の削ったのを多めにかけ、
醤油をさっと掛け、食すのが正統であると。
数の子は食感で食べるもので、
味で食べるものでないというのが、
魯山人の意見である。
確かに数の子そのものは味を楽しむものでもない。
あのこりこり感がいいのだ。
食べながらなるほどと思いながら酒を呑む正月
こたつで「魯山人味道」と「魯山人陶説」をぱらぱらめくる。
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