ル・アーブルの靴みがき(カウリスマキ) を観た
フィンランド人の監督のフランス映画ということで、
なんとなく見たいと思い、本日最終上映日に観に行く。
いやー ラストで思わす泣けてしまった。
人生を描かせると、やはりフランス映画。
ハッピーエンドというものの、
現実的な覚めた目では
実は靴磨きマルセルにとって、
悲しさの向こうのハッピーエンドではないかと観てしまう。
結局、妻アルレッティは、亡くなってしまうのだが、
マルセルは、不法移民の少年をロンドンへ無事送り出し、
彼は、妻との思い出を胸に、我が家へ帰る。
いや、こう書いてしまうと、現実そのもので映画にならない。
画面どおりに、奇跡が起こるのが映画なのだから。
久々のいい映画を観た。
夫のシャツにアイロンをかけた後で、
靴みがきの夫の靴を磨く妻アルレッティ
何気ないシーンだが、二人の関係をうまく表現している。
マルセルとアルレッティ
コートの似合う刑事
理知的な顔の不法移民の少年
それぞれいい味のあるキャストを起用している。
特に
アルレッティ役のオウティネンはフィンランド人
独特の顔を持った人だ。
2010.9 フランス オンフルール
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