アホウドリを追った日本人(平岡昭利)
南鳥島とか沖ノ鳥島とかの本土のはるか南方の島が
日本領となっているのは、明治期に
アホウドリの羽毛を求めて民間人が繰り出して行ったのが
その結果であるという興味深い本である。
明治10年ころから、羽毛を求めて小笠原へ進出し
島のアホウドリが撲滅するとさらに他の島へ移っていく。
羽毛が枯渇すると、肥料としての海鳥の糞(グアノ)
さらにリン鉱石を求めて南の島へ
しまいには、今の東沙諸島(プラタス島)まで日本の民間企業が進出し
西澤島と名づけ、島での流通紙幣まで発行していた。
中には、島の権益を急ぐあまり、
中ノ鳥島という架空の島までこしらえて政府に申請したりして、
当時の日本地図にも記載されるという傑作な話
さらに南沙諸島には、ラサ島リン鉱会社がリン鉱石を採掘したりして
新南諸島と命名し、その後台湾(日本)に編入されている。
西洋での、羽毛や服飾の飾りはねの需要が
結果的にもたらした領土拡大の歴史である。
人間の欲望の経済活動はすさまじいエネルギーを持っている。
まさしく現代の中国の尖閣諸島や南沙諸島進出や
サンゴ密漁と同じだと思ったのである。
日本領となっているのは、明治期に
アホウドリの羽毛を求めて民間人が繰り出して行ったのが
その結果であるという興味深い本である。
明治10年ころから、羽毛を求めて小笠原へ進出し
島のアホウドリが撲滅するとさらに他の島へ移っていく。
羽毛が枯渇すると、肥料としての海鳥の糞(グアノ)
さらにリン鉱石を求めて南の島へ
しまいには、今の東沙諸島(プラタス島)まで日本の民間企業が進出し
西澤島と名づけ、島での流通紙幣まで発行していた。
中には、島の権益を急ぐあまり、
中ノ鳥島という架空の島までこしらえて政府に申請したりして、
当時の日本地図にも記載されるという傑作な話
さらに南沙諸島には、ラサ島リン鉱会社がリン鉱石を採掘したりして
新南諸島と命名し、その後台湾(日本)に編入されている。
西洋での、羽毛や服飾の飾りはねの需要が
結果的にもたらした領土拡大の歴史である。
人間の欲望の経済活動はすさまじいエネルギーを持っている。
まさしく現代の中国の尖閣諸島や南沙諸島進出や
サンゴ密漁と同じだと思ったのである。
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