エリザベート・オーストリア皇后と銀河鉄道999のメーテル
このたび、ウィーン旅行した折に、興味を持ったのは、19世紀末にバイエルンからオーストリア皇后となったエリザベート妃の生涯である。エリザベートは宝塚歌劇にも取り上げられているので、まあ、そのような物語性のある人なのだが、それが現実にそうであったの言うのが、なかなか興味を引いたのである。当然、スタイルよくて長い髪の美人(絵を見る限り)である。
ウイーン王宮には、シシ(エリザベートの愛称)博物館という展示コーナーがあり、ここに彼女の生涯や彼女の遺品の数々が展示されている。もともと、自由奔放な貴族のお嬢様が、若くして宮廷に入ったことが不幸の始まりであった。そのままバイエルンにいたら、例の夢見るルートヴィッヒ2世と仲良くなって、シンデレラ城でお互い幸せな生涯を過ごしていたかもしれない。
美容と健康には病的なまでの執着があったようで、それに関するいろいろな道具が展示されていた。今のジムとエステサロンのようなものが、19世紀の宮廷内にあるわけである。
宮廷生活を避けるようになってからは、ウィーンから逃れるため旅の生活を続ける。彼女が列車の旅で使った列車の客室内装が再現されていた。
晩年、息子ルドルフの自殺をきっかけに、喪服を着続けた。その喪服が展示されていたが、まるで銀河鉄道999のメーテルの衣装ような感じがした。黒い喪服を着て列車で旅する、長い髪の美女。まるでメーテルの原型ではないかと思う。松本零士はエリザベートから、メーテルをインスパイアしたのではないかと思った。
自殺願望のあった彼女は、ついに、レマン湖のほとりで、イタリア人テロリストに研ぎ澄ましたヤスリによって、心臓をひと突きされ亡くなる。もう、最後まで物語性のある王妃である。場所といい、犯人といい、殺害の道具といい、その時に来ていた服といい、まるでストーリーで仕組まれたようである。乙女でなくとも「ああ、素敵」と言わざるを得ない。
ウイーン王宮には、シシ(エリザベートの愛称)博物館という展示コーナーがあり、ここに彼女の生涯や彼女の遺品の数々が展示されている。もともと、自由奔放な貴族のお嬢様が、若くして宮廷に入ったことが不幸の始まりであった。そのままバイエルンにいたら、例の夢見るルートヴィッヒ2世と仲良くなって、シンデレラ城でお互い幸せな生涯を過ごしていたかもしれない。
美容と健康には病的なまでの執着があったようで、それに関するいろいろな道具が展示されていた。今のジムとエステサロンのようなものが、19世紀の宮廷内にあるわけである。
宮廷生活を避けるようになってからは、ウィーンから逃れるため旅の生活を続ける。彼女が列車の旅で使った列車の客室内装が再現されていた。
晩年、息子ルドルフの自殺をきっかけに、喪服を着続けた。その喪服が展示されていたが、まるで銀河鉄道999のメーテルの衣装ような感じがした。黒い喪服を着て列車で旅する、長い髪の美女。まるでメーテルの原型ではないかと思う。松本零士はエリザベートから、メーテルをインスパイアしたのではないかと思った。
自殺願望のあった彼女は、ついに、レマン湖のほとりで、イタリア人テロリストに研ぎ澄ましたヤスリによって、心臓をひと突きされ亡くなる。もう、最後まで物語性のある王妃である。場所といい、犯人といい、殺害の道具といい、その時に来ていた服といい、まるでストーリーで仕組まれたようである。乙女でなくとも「ああ、素敵」と言わざるを得ない。
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